”自分で組み立てて学ぶコンピューター”というものを見かけて調べてみたら、LPC1114にキーボードとディスプレイを繋いでBASICを動かすという面白いものだということが分かった。
・自分で組み立てて学ぶコンピューター IchigoJam ブレッドボード版提供開始
しかし、自分の使い方だとディスプレイは不要なので、さらに調べてみるとマイコンにシリアル端末を繋いで動かすTinyBASICがあることが分かった。
・豊四季タイニーBASICのリファレンスを公開 電脳伝説 Vintagechips
これは、Windows PC、PIC24F、Arduinoに対応しているが、mbedで使いたかったので移植してみた。
ハード依存はシリアル入出力ぐらいなので移植は簡単だった。
mbedに慣れた人なら1時間も掛からないと思う。
移植はここが参考になる。
・豊四季タイニーBASICの移植の手引き 電脳伝説 Vintagechips
移植手順
1.ソースをダウンロードする。
ここから豊四季タイニーBASICのソースをダウンロードし、適当なディレクトリに解凍する。
PIC24F版が移植しやすい。
2.mbedコンパイラに新規プログラムを作成する。
mbedコンパイラのメニュー New ー>New Program... で新しくプログラムを作成する。
作成したプログラムに New ー>New File... で、空のファイル”ttbasic.cpp”と”ttbasic.h”を作る。
拡張子は、”c”ではなく”cpp”なので注意。
3.豊四季タイニーBASICのソースをmbedに持ってくる。
豊四季タイニーBASICのソースを適当なテキストエディタで開き、先ほど作ったmbedコンパイラの該当するファイルへコピペする。
必要なファイルは、"main.c"と”ttbasic.c”と”ttbasic.h”。
4.ソースを修正する。
下記赤枠のようにソースを修正する。
【"main.cpp"の修正】
――――――――――――――――以下省略――――――――――――――――――――――
【”ttbasic.cpp”の修正】
――――――――――――――――途中省略――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――途中省略――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――以下省略――――――――――――――――――――――
5.コンパイルする。
いくつか警告が出るが無視しても大丈夫みたい。
Lpc1768とFRDM-K64F、LPC1114で動くことを確認している。
ハードウェアへの依存性が低いので他のmbedでも問題ないはず。
6.実行する。
mbedに書き込み、TeraTermなどのシリアル端末ソフトで接続する。
うまくいけばこのようになるはず。これはLPC1114で動かした例。
7.コマンドの拡張
ここまで来るとIO入出力コマンドを追加したくなるが、その時はここが参考になる。
実際にやってみたがそれほど難しくはなかった。
・機能拡張のおおまかな話 電脳伝説 Vintagechips
IO出力コマンドとWAITコマンドを追加してBASICでLチカしてみた。
ー以上ー
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